2008年11月24日
Vik Muniz展

ヴィック・ムニース「アトラス(ピクチャー オブ ガベージ)」 2008年
現在、MOTで開催中の「ネオ・トロピカリア」でも作品が紹介されているヴィク・ムニース(ムニーズ)の作品が、
トーキョーワンダーサイト渋谷、トーキョーワンダーサイト本郷でも展示されています。
http://www.tokyo-ws.org/
「ビューティフルアース」
トーキョーワンダーサイト渋谷
会期 :2008年11月22日(土)~2009年3月1日(日)
休館日 :
月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、年末年始(2008年12月29日~2009年1月5日)
時間 :11:00~19:00(入館は閉館の30分前まで)
入場料 :無料
主催:財団法人東京都歴史文化財団 トーキョーワンダーサイト
1961年ブラジルのサンパウロに生まれ、83年にニューヨークに移住、現在もニューヨークを拠点に世界各国で活動を続けるヴィック・ムニーズの個展「ビューティフル・アース」を開催します。
本展は、2008年の新作シリーズ「ピクチャー・オブ・ガベージ」を中心に、大空に雲を描いた「ピクチャー・オブ・クラウド」、ブルドーザーで大地にコンセントなどを描いた「ピクチャー・オブ・アースワーク」、ピグメン(色土)で描いたピカソの「泣く女」など、計40点を展示し、そのほとんどが日本初公開となります。
ムニーズの作品の特徴のひとつは、作品を構成する素材にあります。砂糖(サンパウロの路上生活の子ども)、チョコレートシロップ(最後の晩餐)、ピーナッツバター(モナリザ)、金属片や枯れ葉(セルフポートレイト)といった一瞬しか形をとどめることができないものです。
これらの素材は、視覚以外の味覚、臭覚、触覚に刺激を与え、描かれたイメージは、時に、見る者の体にしみ込んでくるようです。
そして作品に近づいた観客の関心は、イメージ自体からそのイメージを構成する要素に移行し、この世の真と偽を体験します。
このような身近にある素材を用い、一見絵画かと錯覚させる生々しい立体感とスケールで平面と立体が同時に成立する独自のスタイルは、90年代はじめに確立され、絵画とは、写真とはという問いを投げかけ続けています。
本展のハイライト作品は、「ピクチャー・オブ・ガベージ」のシリーズで、大量の生活ゴミを用いて描かれた、神話や歴史上の人物のポーズを引用した「アトラス」、「母と子」、「マラーの死」などの計7点で、この度、世界で初めて一同に公開されます。
この一連の作品は、リオデジャネイロにある南米最大規模のゴミ処理場「ジャウジン・グラマーショ(Jardim Gramacho)」で清掃・廃棄物収集などに従事する人々とのコラボレーションによって制作され、彼らは、作品のモデルをつとめ、バスケットボールコート2面分の大きさで描かれ撮影されました。
このようにムニーズは、地球狭しと言わんばかりに、世界中で人々を巻き込みながらさまざまなプロジェクトを展開し、精力的に作品を作り続けています。
知的で社会的な意図を含みながらもユーモアあふれるムニーズの作品の世界を、みなさまにご堪能いただければと存じます。
この企画は、本年度よりTWSが始めている環境とアートの新しい課題をクリエイティブに考えるシリーズ「Agenda of Art」のひとつになります。
「Hapic 触覚」
ヴィック・ムニーズ キュレーションによるブラジル・日本アーティスト展
会期 :2008年11月22日(土)~2009年1月12日(月・祝)
休館日 :
月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、年末年始(2008年12月29日~2009年1月5日)
時間 :11:00~19:00 (入館は閉館の30分前まで)
入場料 : 無料
主催 : 財団法人東京都歴史文化財団 トーキョーワンダーサイト
アーティスト:
エフライン・アルメイダ、レダ・カトゥンダ、窪田美樹、宮永愛子、長井朋子、エリカ・ヴェルズッティ
Haptic - 触覚
手は人間を教え導き、空間と時間の中に遍在させるのである
アンリ・フォシヨン『かたちの生命』
「作品にはお手を触れないでください」――掲示が警告する。そもそもなぜ人は作品にさわろうとするのだろうか?
作品にじかに触れるのは、ある簡単なことを理解するためである。
視覚情報はときに作品の履歴を伝えることができない。作品の歴史に自らの手の痕跡を加えることができない。
「触れることは信じること(百触は一見にしかず)」――これこそがイメージを、素材の段階、彫刻としての形態、すなわち人間工学的経験へと回帰させるものだ。制作過程がそうした触覚的(haptic)な体験で満たされているとき、作品に残る作者の手のエネルギーは、見る者の手を絶えずいざなうかのようである。
思わず触れたいと感じさせる作品は、通例また、触れることについての思索をも促す。
これが彫刻や平面上の再現的な絵画を十全に理解するための前提となる。
精神と物質を統合する経験としての感覚を大切にする文化においては、芸術作品の制作と鑑賞の過程における触覚的側面は、ごく自明なものだ。
自明のあまり顧みられないことすらある。本展は、感覚を重視する二つの異なる文化を背景にもつ、6名のアーティストの作品に焦点を当てる。
技法的には手仕事との結びつきが強く、発想に関しては伝統からの霊感を緩やかに受けている作品である。
(ヴィック・ムニーズ)
ムニーズのキュレーションにより、ブラジル人アーティスト、エフライン・アルメイダ、エリカ・ヴェルズッティ、レダ・カトゥンダの3名、日本人アーティスト、窪田美樹、長井朋子、宮永愛子の3名の女性アーティストが選ばれました。
彫刻、ペインティング、インスタレーションなど異なる表現手法で発表する彼らは、ポルトガル語で手を意味する「mao」による繊細で細やかな軌跡を感じさせ、軽やかでウィットに富んだ作風のアーティスト達です。
6名はTWS青山:クリエーター・イン・レジデンスで、10月中旬よりスタジオをシェアしながら制作を行います。
展覧会では、その期間に制作された新作を中心に発表する予定です。
選ばれたアーティストたちの多様な表現や、TWS本郷の空間に展開される個性のぶつかり合いを、お楽しみいただけたらと思います。
また、ヴィック・ムニーズは、アーティストがニューヨークの近代美術館(MOMA)のコレクションから作品を選び、展示を行うシリーズ「アーティスト・チョイス」展の9人目のゲスト・キュレーターに選ばれ、2008年12月9日より展示が行われます。
ムニーズの美術史を独自に解釈するキュレーションの手腕にも注目が集まっています。
この記事へのトラックバックURL
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません




