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ジャヴァン作「アサイー」、「フロール・ヂ・リス」、ルイス・ゴンザーガ作「メウ・パンデイロ」、「キ・ネン・ジロー」など名曲のカヴァーをはじめ、エドゥアルド・グヂン、コンスエロ・ヂ・パウラ、モアシール・サントスなど個性派MPBアーティストの曲を収録。 <http://www.frutafruta.com/d-05.html>または<http://www.hmv.co.jp/product/detail/1063056>をご参照ください
オーナーへメッセージ

2008年12月17日

Zabumbeiros Cariris



ジュアゼイロ・ド・ノルチ関連CDがエルスールに入荷しました。
どれも限定枚数の入荷です。



EL SUR RECORDS
〒150-0002 渋谷区渋谷2-19-15
宮益坂ビル10F 1006 tel 03-5485-9967
OPEN 13時頃~22時 / 水曜定休
info@elsurrecords.com

http://www.elsurrecords.com/


ブラジル北東部のセアラー州の、内陸部にあるカリリー地方には、ジュアゼイロ・ド・ノルチ市、クラート市、バルバーリャ市の三つの大きな街がある。
ブラジル北東部の内陸には旱魃地帯が広がっているが、カリリー地方は奇跡的に豊かな水が湧く土地で、内陸部では恵まれている。
ジュアゼイロ・ド・ノルチは、1900年代前半に、シセロ神父(パードリ・シセロ)が中心となり、門前町として信者たちによって建設された都市。今も、この土地の聖人となっているシセロ神父への信仰は厚く、キリスト教にまつわる伝統儀式やお祭りが行われていて、この土地の文化や芸術にも大きく影響を与えている。

また、カリリー地方はペルナンブッコ州との州境に近いため、ペルナンブッコ州内陸部と、多くの文化を共有している。
ペルナンブッコ州内陸部にはルイス・ゴンザーガの生誕地エシュもあるが、ジュアゼイロ・ド・ノルチでもゴンザガゥンの人気は今も普通に高い。


●Zabumbeiros Cariris
ザブンベイロス・カリリース(写真上)

カリリー地方で音楽イヴェントのプロデュースなどを行っていたアメリア・コエーリョ(ヴォーカル、トリアングロ)を中心に結成された現代フォホー・バンド。
クラシック音楽の素養を持つ中流階級の若手音楽家たちが集まっていて、この土地の伝統音楽を土台にしながらも、モダンな演奏を聴かせる。
彼らの音楽のルーツのひとつに、2本のピファーノとザブンバを持った編成の、バンダ・カバサウ(昔はザブンバの代わりに瓢箪(カバッサ)を使っていた)と呼ばれるスタイルの伝統音楽がある。
クラート発祥のバンダ・カバサウはペルナンブッコにも伝わり、ペルナンブッコではバンダ・ピファーノ(←この形態のバンドが映画『モロ・ノ・ブラジル』にも出ていた)と呼ばれるようになったと言われている。
『ザブンベイロス・カリリース』は2007年に発表された、彼らのデビュー作。『美術手帳』2009年1月号でも紹介されています。



●V.A.
「ウニアゥン・ドス・アルチスタス・ダ・テーハ・ダ・マンィ・ヂ・デウス」

メストラ・マリア・マルガリーダ、メストリ・ゼー・オリヴェイラなど、ジュアゼイロ・ド・ノルチに伝わるお祭りなどで活躍している伝統音楽の音楽家たちを紹介するコンピ。
ジャケットに映る丘の上に立っているのがシセロ神父の像だ。
カリリー地方の代表的な伝統芸能のひとつである「ヘイザード」とは、キリストを祝うためのお祭りのときの行列。
この行列を表わした木彫りの人形や土人形もジュアゼイロ・ド・ノルチの伝統的な芸術として知られる。
人形には、この土地ならではのイマジネーションから生まれた架空の動物やキャラクターも作られているが、実際のお祭りでも様々な架空の動物、キャラが登場する。
「ゲヘイロ」もこの土地に伝わる芸能のひとつで、ポルトガルから伝わった剣劇がルーツになっている。
CDのスリーヴにも映っている三角帽子の黒い顔のおっさんも、ゲヘイロに登場するマテウスという定番キャラ。



●コンパニーア・カホッサ・ヂ・マムレンゴス
「アルミアサゥン」

カホッサ・ヂ・マムレンゴスは、ジュアゼイロ・ド・ノルチのゴミヂ家による家族グループ。
マムレンゴと呼ばれる伝統的な人形劇を、彼ら流に表現している。
演奏はフォホーがベース。音楽面での中心となっているのが長女のマリア・ゴミヂ。
マリアは地元の伝統芸能の継承にも熱心で、コンピレイション「ウニアゥン・ドス・アルチスタス・ダ・テーハ・ダ・マンィ・ヂ・デウス」でも音楽監督を務めている。
もう一人、同コンピでマリアと共同で音楽監督を務めているべト・レモスもカホッサ・ヂ・マムレンゴスの一員。
マルチプレイヤーで、ソングライターとしても活躍。ザブンベイロス・カリリースにも曲を提供している。



●コンパニーア・マンベンブリンカンチス
「メセヂーナ」

カホッサ・ヂ・マムレンゴスの面々とも仲間のグループ。
マムレンゴ、ボイ・ブンバ(北部アマゾニア州に伝わる芸能)、子供の遊びなどをルーツに持つ。
北東部~北部に伝わるダンスや歌をモダンに伝える。
このCDのアイディアはペリナンブッコ州のオリンダに滞在していたときに生まれたという。



●V.A.
「モストラ・セスキ・ダ・ムジカ・セアレンシ 2006」

SESC(ブラジル全土にある産業振興組織)のジュアゼイロ・ド・ノルチ支部が2006年に制作した、地元で現在活躍している音楽家たち18組を紹介するコンピ。
ジャケットの人形は、この地方の名産、瓢箪(カバッサ)の人形。
ザブンベイロス・カリリースも参加。フォホーをベースにしたMPBからフォホー、ブルーズ、そしてまさかのフリーソウル系の曲まで。



  

Posted by QUATRO at 08:48Comments(0)TrackBack(0)ブラジル音楽

2007年05月21日

自由の朝



ナラ・レオン「自由の朝 +2」
PHILIPS/ユニバーサル UICY-6765 (解説:荒井めぐみ)

Nara Leão「Manhã de liberdade(自由の朝)」。
 これも「ナラがサンバを歌う」と同じ66年の作品です。

 いよいよMPB時代の幕開けです。

 第二回国際歌謡音楽祭でシコ・ブアルキの「ア・バンダ」を歌って優勝、これを機にナラも、作者のシコも、広く世に知られるようになったわけですが、その優勝曲を収録したのが本作。

 ブラジルが抱えている社会問題や現実に目を向けて活動してきたナラ。ショウ「オピニアゥン」への出演、サンビスタたちやフイ・ゲッハなど文化人たちとの交流を経て、さらに視野は広く、深くなって行きます。
 ここには、痛烈に現実を描写した歌が並んでいます。そのため、放送禁止になった曲、軍事政権の検閲で歌詞を差し替えさせられた曲もあります。

 アレンジを手がけているのはショウ「オピニアゥン」を上演していた劇場で音楽監督も務めていた作・編曲家Jenny Marcondes ジェニ・マルコンデス。
 ジェニは、TVヘコールの音楽祭でシコが歌った「ア・バンダ」のアレンジを手がけていたこともあって本作の編曲も手がけることになったのでしょう。
 彼女は結構、革新的な人のようです。現代音楽の範疇でも語れそうなアレンジは、当時としては相当、斬新なものだったのではないでしょうか。ナラ的MPBの夜明け、と言える作品です。


1 A Banda ア・バンダ (Chico Buarque)

2 Ana Vai Embora アナ・ヴァイ・エンボーラ (Franklin Dario)

3 Funeral de Um Lavrador フネラウ・ヂ・ウン・ラヴラドール
(João Cabral de Mello Neto - Chico Buarque)

4 Como Dois e Dois São Quatro コモ・ドイス・イ・ドイス・サゥン・クアトロ
(Denoy de Oliveira - Ferreira Gullar)

5 Morena Dos Olhos D'água モレーナ・ドス・オーリョス・ダグア
(Chico Buarque)

6 Favela ファヴェーラ (Padeirinho - Jorginho)

7 Manhã de Liberdade マニャン・ヂ・リベルダーヂ 自由の朝
 (Marco Antônio - Nelson Lins de Barros)

8 Menina de Hiroxima メニーナ・ヂ・イロシマ 広島の少女
 (Luiz Carlos Sá - Francisco de Assis)

9 Ladainha ラダイーニャ  (Capinan - Gilberto Gil)

10 Canção do Bicho カンサゥン・ド・ビッショ
(Denoy de Oliveira - Geni Marcondes - Ferreira Gullar - Oduvaldo Viana Filho)

11 Canção da Primavera カンサゥン・ダ・プリマヴェーラ  春の歌
(Carlos Elias)

12 Faz Escuro Mas Eu Canto ファス・エスクーロ・マス・エウ・カント
   (Tiago de Mello - Monsueto)

ボーナストラック

13 Funeral de Um Lavrador フネラウ・ヂ・ウン・ラヴラドール (フランス語ヴァージョン)

14 Diz Que Fui Por Aí ヂス・キ・フイ・ポル・アイ (ライヴ・ヴァージョン)  

Posted by QUATRO at 19:12Comments(0)TrackBack(0)ブラジル音楽

2007年05月21日

ナラがサンバを歌う



ナラ・レオン「ナラがサンバを歌う(ペジ・パッサージェン)+2」
PHILIPS/ユニバーサル UICY-6764 (解説:中原仁)

 Nara Leão ナラ・レオン、66年作「Nara Pede Passagem」。
 モーホ(裏山)のサンバに目を向け、サンバをレパートリーに取り入れてきたナラですが、いよいよこのアルバムでは今まで以上にサンバらしい演奏やアレンジを得てサンバを歌っています。
 アレンジはドリ・カイーミ。

 カルトーラでお馴染み「Pranto de Paoeta(詩人の涙)」(ネウソン・カヴァキーニョとギリェルミ・ヂ・ブリート作)や、「ペカドール」(ジャイール・ド・カヴァキーニョ、ジョアンジーニョ・ダペカドーラ作)など、日本のサンバ・ファンも大好きな名曲が聴けます。

 解説の中で中原仁さんが指摘されているように、今でこそ超有名なこれらの曲も、このアルバムでナラが取り上げるまでは広く多くの人が聴く機会はなかった...と思えば、このアルバムの、そしてナラの偉大さがわかるはず。

 他、世に出たばかりのパウリーニョ・ダ・ヴィオラ、シコ・ブアルキなどの曲を取り上げています。


1 Pede Passagem ペヂ・パッサージェン (Sidney Miller)

2 Olê-Olá オレ、オラ (Chico Buarque)

3 Amei Tanto アメイ・タント (Baden Powell - Vinicius de Moraes)

4 Palmares パウマーリス (Walter Moreira - Anescar do Salgueiro - Noel Rosa de Oliveira)

5 Recado ヘカード (Casquinha - Paulinho da Viola)

6 Amo Tanto アモ・タント (Jards Macalé)

7 Pedro Pedreiro ペドロ・ペドレイロ (Chico Buarque)

8 Quatro Crioulos クアトロ・クリオーロス (Joacyr Santana - Élton Medeiros)

9 Pranto de Poeta プラント・ヂ・ポエタ 詩人の涙 (Guilherme de Brito - Nelson Cavaquinho)

10 Madalena Foi Pro Mar マダレーナ・フォイ・プロ・マール (Chico Buarque)

11 Pecadora ペカドーラ (Jair do Cavaquinho - Joãozinho)

12 Deus Me Perdoe デウス・ミ・ペルドイ 神様、許して (Lauro Maia - Humberto Teixeira)


ボーナストラック

13 Opinião オピニアゥン(フランス語ヴァージョン)

14 Acender As Veras アセンデール・アス・ヴェラス(フランス語ヴァージョン)  

Posted by QUATRO at 17:22Comments(0)TrackBack(0)ブラジル音楽

2007年05月15日

Marisa Monteのビデオ



スカパー、ケーブルなどの音楽チャンネル「Music Air」の「Lucy's Room」、今週はマリーザ・モンチのビデオ・クリップ「Até Parece アテ・パレスィ」、アルナウド・アントゥニス(アルナルド・アントネス)の宣伝映像、北米のR&Bシンガー、ジョン・レジェンドの「(P.D.A.) we just dont care」のビデオ・クリップ(ロケ地がヒオ・ヂ・ジャネイロ)を紹介します。

 「アテ・パレスィ」の演出は映画監督のフェルナンド・トヘス。フェルナンダ・モンチネグロの息子さんでもあります。
 「(P.D.A.) we just dont care」のクリップはヒオでロケされて、『シティ・オブ・ゴッド(「シダーヂ・ヂ・デウス」)』の俳優アレシャンドリ・ホドリゲスとアリシ・ブラガが出演しています。
 You tubeでも観られるのでリンクしておきます。



5/15 23:00
5/16 17:00
5/17 11:00
5/18 24:30
5/19 12:00
5/19 16:30
5/20 17:30
5/20 24:00

 また、番組ではガウ(ガル)・コスタのライヴ盤「Hoje Ao Vivo (「ライヴ!」)」のCDプレゼントをやっています。
 応募期間内なら下記からどなたでも応募できます(応募期間:2007/05/14~2007/05/28)。

https://www.musicair.co.jp/presents/form/

 また、「MUSIC AIR」をご覧になれる方は、アンケート(500円分のクオカードがもらえるかも?)に答えて、「今後ふやしてほしいジャンル」「すきなジャンル」に、「ブラジル」と書いて送るともっとブラジルの映像やってくれるかも!

https://www.musicair.co.jp/enquete/index.php  

Posted by QUATRO at 23:08Comments(1)TrackBack(0)ブラジル音楽

2007年05月10日

ナラが自由を歌う


ナラ・レオン「ナラが自由を歌う +2」
PHILIPS/ユニバーサル UICY-6763(解説:中原仁)

 「Estrela Brasileira」からのナラの第二弾は1965年発売のサード・アルバム「ウ・カント・リーヴリ・ヂ・ナラ(ナラが自由を歌う)」。
 音楽監督はルイス・エサ。タンバ・トリオ(ルイス・エサ、ベベート、オアーナ)とドリ・カイーミがバックを努めています。
 
 ここでもショウ「オピニオン」のレパートリーが歌われています。
 ショウでも重要な曲だった「カルカラー」は、ショウでナラ降板後に代役を務めたマリア・ベターニアのレコード・デビュー曲にもなりました。

 アルバムの幕開けは、セルジオ・ヒカルドと Glauber Rocha グラウベル・ホーシャの共作「クリスコ」。
 ホーシャはブラジルにおける“ヌーヴェル・ヴァーグ”、シネマ・ノーヴォ運動の旗手でもあった映画監督。
 ホーシャの初期の代表作でもある、北東部の旱魃地帯を舞台にした映画『Deus e o Diabo na Terra do Sol (黒い神と白い悪魔)』の挿入歌です。

 映画と言えば、「アレルイア(ハレルヤ)」をエドゥ・ロボと共作している Ruy Guerra フイ・ゲーハも映画監督。
 ホーシャ同様、シネマ・ノーヴォの運動に関わった映像作家で、63年に北東部の旱魃地帯を舞台にブラジル社会の矛盾を描いた映画『Os Fuzis』を発表しています。
1961年頃、ナラの恋人だったこともあるそうです。ナラは映画作家など知識人との交流を深めるにつれ、ブラジルの現実を知ること、伝えることを自分の使命だと確信していったのでしょう。
  

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2007年05月10日

オピニオン


ナラ・レオン「オピニオン +2」
PHILIPS/ユニバーサル UICY-6762 (解説:堀内隆志)

 「Estrela Brasileira」からのNara Leão ナラ・レオンの第一弾は1964年発売の「Opinião オピニオン」。ナラを知るのに欠かせない作品です。 

 レコード・デビューをするころには、それまでまったく知らなかったブラジルの生活水準格差(北東部の旱魃地帯の貧困、ファヴェーラのことなど)を知り、現実を直視して、ブラジルの現実を歌で伝えていきたいと考えはじめていたナラ。
 ボサノヴァ路線を求めるレーベル側の意向とナラの意向がかみ合わないまま制作されたエレンコ・レーベルから発売されたデビュー・アルバム『ナラ』に続き、遂に自身の思うままに作ることが出来た本作は、「意見、見解」を意味するアルバム・タイトルからも彼女の強い姿勢が伺えます。

 そんなわけで、Zé Kéti ゼー・ケチ作のサンバや、João do Vale ジョアン・ド・ヴァーリ作の北東部の現実を題材にした歌などが収録されています。
 ビリンバウだけをバックに歌われるカポエイラの伝承歌「ナ・ホーダ・ダ・カポエイラ」なんかも聴けます。

 本作のドラムを担当しているのはエヂソン・マシャード。
 ジャズ・サンバのレコードでもおなじみの“機関銃”野郎。クラブで受ける、所謂“打ってる”音が得意な人でもありますが、そんなエヂソンのズシリと響く強烈なドラムの音は、この作品ではナラが歌に込めた強靭な意思や情熱をそのまま音にしたかのようにズンズン、響きます。

 精神的には脱ボサノヴァ宣言をしてボサノヴァ支持者と対立していたナラですが、作品の音楽自体はボサノヴァから離れていたわけではないことは、フイ・カストロも『ボサノヴァの歴史』の中で指摘しています。

 このアルバム「オピニオン」を受けてナラは、64年12月から、コパカバーナのショッピング・センターにあるアレーナ・ホールでアルバムと同名のショウ「オピニオン」にゼー・ケチ、ジョアン・ド・ヴァーリと共に出演します。

 ショウ「オピニオン」は64年12月から翌65年8月までのロングラン公演となり、65年にはライヴ盤も発売されています。
 しかし65年2月にナラは体調不良でこのショウを降板することになるのですが、後任にナラ自らマリア・ベターニアを指名、これがきっかけでベターニアはバイーアから上京して広く世に知られた...というのも有名なお話です。
 
 堀内さんの解説は、昨年発売された「エンサイオ」出演時のナラのDVDで明らかになった生前の彼女の発言を紹介しながら記されています。
  

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2007年04月24日

エン・プレーノ・ヴェラォン



エリス・レジーナ「エン・プレーノ・ヴェラォン」
PHILPS/ユニバーサル UICY-6761 (解説 Willie Whopper)

「Estrelas Brasileiras ブラジルの星たち」から、Elis Regina エリス・ヘジーナ(レジーナ)の「Em Pleno Verão エン・プレーノ・ヴェラォン」です。
演奏もエリスの歌声も痛快この上ない「ヴォウ・デイタール・イ・ホラール」(別名「クァクァラクァクァ」)で始まる1970年作です。
 このアルバムが発売されたのは70年の春。その年の夏にエリスは、夫ホナウド・ボスコリとの間にできたジョアン・マルセロ・ボスコリを生んでいます。アルバムを録音していた頃にはジョアンはエリスのお腹にいたのかな? だからかもしれませんが、このアルバムにはエネルギッシュで生命力の溢れたポジティヴな曲が並んでいます。

 音楽監督はNelson Motta ネウソン・モッタ、オーケストラは、「エリス・エスペシアウ」同様Erlon Chaves エルロン・シャヴィス。
 シャヴィスは、この年に行われたエリスのショウでも音楽監督を務めていたので、音楽的な息は、ピッタリだったのかもしれません。
 今作はより一層ホーン・セクションがダイナミックに炸裂、パーカッションも派手にぶちかまされていて、英国などのクラブで人気が高いのも頷ける作品です。
 ジョルジ・ベンの「ビショ・ド・マート」も、幅広い意味でラテン味のグルーヴィなアレンジで聴かせます。

 そして本作、最大の目玉はブラジリアン・ソウル・マスター、チン・マイア本人とエリスがデュエットする、チン・マイアの曲「ジーズ・アー・ザ・ソングス」でしょう。
 後に国民的スターとなるチン・マイアは当時はまだほとんど無名でしたが、エリスはこの年のショウでチンを紹介、本作でもデュエットをしているというわけです。チン・マイアが世に出るきっかけを作ったのもエリスだったんですね!

1. Vou Deitar e Rolar ( Quaquaraquaquá) ヴォウ・デイタール・イ・ホラール
(Baden Powell - Paulo César Pinheiro) バーデン・パウエル=パウロ・セーザル・ピニェイロ

2. Bicho do Mato ビッショ・ド・マート 
(Jorge Ben) ジョルジ・ベン

3. Verão Vermelho ヴェラォン・ヴェルメーリョ
(Nonato Buzar) ノナート・ブザール

4. Até Aí Morreu Neves アテ・アイ・モヘウ・ネヴィス
(Jorge Ben) ジョルジ・ベン

5. Frevo フレーヴォ
(Tom Jobim - Vinicius de Moraes) トン・ジョビン=ヴィニシウス・ヂ・モラエス

6. As Curvas da Estrada de Santos アス・クルヴァス・ダ・エストラーダ・ヂ・サントス
(Erasmo Carlos - Roberto Carlos) エラズモ・カルロス=ホベルト・カルロス

7. Fechado Pra Balanço フェシャード・プラ・バランソ
(Gilberto Gil) ジウベルト・ジウ(ジルベルト・ジル)

8. Não Tenha Medo ナォン・テーニャ・メード
(Caetano Veloso) カエターノ・ヴェローゾ

9. These Are The Songs ジーズ・アー・ザ・ソングス
(Tim Maia) - Participação: Tim Maia チン・マイア

10. Comunicação コミュニカサォン
(Édson Alencar - Hélio Matheus) エヂソン・アレンカール=エリオ・マシウス(マテウス)

11. Copacabana Velha de Guerra コパカバーナ・ヴェーリャ・ヂ・ゲーハ
(Sergio Flaksman - Joyce) セルジオ・フラクスマン=ジョイス


  

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2007年04月21日

エリス・エスペシアル


エリス・レジーナ「エリス・エスペシアル」
PHILIPS/ユニバーサル UICY-6760 (解説 Willie Whopper)

今回はエリス・ヘジーナ(レジーナ)の68年作「エリス・エスペシアウ」です。実は個人的に好きなアルバムなので、本作が「Estrelas Brasileiras ブラジルの星たち」にラインナップされたのは嬉しい限りです。

 冒頭のバーデン・パウエル作「サンバ・ド・ペルダゥン」からグルーヴィなジャズ・サンバが飛び出す今作の音楽監督は編曲家、ピアニストのErlon Chaves エルロン・シャヴィス。
 ダンス・ミュージック~イージー・リスニングの専門家で、自身のユニットで国内外のヒット曲をカヴァーしたシリーズのレコードもヒットさせています。お客さんが乗るツボ、音楽で人を躍らせるためのツボなどを知り尽くし、まさにそのツボを的確に突いて来る仕事人。姿勢で言えば日本の大野雄二さんに通じるタイプかも。
 というわけで、グルーヴィな曲はとことんグルーヴィ。

 エドゥ・ロボ=カピナン作「コヒーダ・ヂ・ジャンガーダ」。言葉数の多い北東部調の歌を、エリスは伸びやかな声でリズムに乗って歌っています。

 ノルデスチのリズムを、ストリングス・アレンジを配し、華麗なピアノを弾ませたアレンジで聞かせる「ヴィラ・ムンド」は個人的にハイライト。なぜなら、今年1月から4月までグローボ・インテルナシオナウで放映されたミニ・セリエ『アマゾニア・ヂ・ガウヴィス・ア・シコ・メンデス』で使われていた曲だから!
 番組で使われていたのはエリスのヴァージョンではありませんが(番組での歌はIsabella Taviani イザベラ・タヴィアーニでした)、アクリ(現アクリ州)のセリンガウ(ゴム農園)のテーマ曲として、頻繁に、そして印象的に使われていました。
 作者はジウベルト・ジウ=カピナン。ジウ自身のヴァージョンも素敵です。

 脱線ついでに。エリスと『アマゾニア』と言えば、番組の主題歌には、エリスの娘マリア・ヒタの「Caminho das Águas カミーニョ・ダス・アグアス」が起用されていました。

 話を本作に戻して...。エドゥ・ロボ=ジアンフランシスコ・グァルニエリ作「ウッパ・ネギーニョ」は言うまでもなく人気j曲。クラブ・クラシックスとしてもあまりに有名です。

 シコ・ブアルキ作「ボン・テンポ」なんかもスローな曲ながらアレンジは絶妙で、エリスの歌声の瑞々しさを活かしながら、ただしっとりするだけでなく、微妙に遊び心を加えつつグルーヴィに仕上げています。
 そう、エルロンという人はたぶん、とてもユーモラスな人なんじゃないかと思う。エリスもこの曲など、とても楽しんで歌っているようです。

 ラストのマンゲイラ・メドレーも、エルロン流のミディアム・グルーヴ・カクテル・サンバで聴かせてくれます。

 またこの作品は、全体的にエリスの歌声は優しく柔らかなのも印象的です。

1 Samba do Perdão (Baden Powell - Paulo César Pinheiro)
サンバ・ド・ペルダォン(バーデン・パウエル=パウロ・セーザル・ピニェイロ)

2 Tributo a Tom Jobim: トリブート・ア・トン・ジョビン
Vou te Contar (Tom Jobim) ヴォウ・チ・コンター(トン・ジョビン)
Fotografia (Tom Jobim) フォトグラフィア
Outra Vez (Tom Jobim) オウトラ・ヴェス
Vou te Contar (Tom Jobim) ヴォウ・チ・コンター

3 De Onde Vens (Nelson Motta - Dori Caymmi) 
ヂ・オンヂ・ヴェンス(ネウソン・モッタ=ドリ・カイーミ)

4 Bom Tempo (Chico Buarque)
ボン・テンポ(シコ・ブアルキ)

5 Da Côr do Pecado (Bororó) 
ダ・コル・ド・ペカード(ボロロー)

6 Corrida de Jangada (Capinan - Edu Lobo)
コヒーダ・ヂ・ジャンガーダ(帆掛け舟の疾走) (カピナン=エドゥ・ロボ)

7 Carta ao Mar (Roberto Menescal - Ronaldo Bôscoli) 
カルタ・アオ・マール(ホベルト・メネスカウ=ホナウド・ボスコリ)

8 Vira-Mundo (Capinan - Gilberto Gil) 
ヴィラムンド(カピナン=ジウベルト・ジウ)

9 Upa Neguinho (Gianfrancesco Guarnieri - Edu Lobo) 
ウッパ・ネギーニョ(ジアンフランシスコ・グァルニエリ=エドゥ・ロボ)

10 Tributo à Mangueira: トリブート・ア・マンゲイラ
Mangueira (Assis Valente-Zequinha Reis)
マンゲイラ(アッシス・ヴァレンチ=ゼキーニャ・ヘイス)
Fala, Mangueira (Mirabeau-Milton de Oliveira)
ファラ、マンゲイラ(ミラビアウ=ミウトン・ヂ・オリヴェイラ)
Exaltação à Mangueira (Enéas B. Silva-Aloísio A. Costa)
エザウタサゥン・ア・マンゲイラ(エネアス・B・シウヴァ=アロイージオ・A・コスタ)
Levanta, Mangueira (Luiz Antônio)
レヴァンタ、マンゲイラ(ルイス・アントニオ)
Despedida de Mangueira (Aldo Cabral-Benedito Lacerda)
ヂスペンヂーダ・ヂ・マンゲイラ(アウド・カブラウ=ベネヂット・ラセルダ)
Pra machucar meu coração (Ary Barroso)
プラ・マスカール・メウ・コラサゥン (アリ・バホーゾ)  

Posted by QUATRO at 12:47Comments(0)TrackBack(1)ブラジル音楽

2007年04月20日

エリス


エリス・レジーナ「エリス」
PHILIPS /ユニバーサル UICY-6759(解説 Willie Whopper)

Estrelas Brasileirasシリーズの3月末発売タイトルには、エリス・ヘジーナ(レジーナ)作品が3作品あります。
 今日はその中から、66年作の通算9作目『Elis エリス』を。

 当時のブラジルは65年からはじまった歌謡音楽祭ブームで続々と若手シンガー、ソングライターたちが世に出るチャンスを掴んでいった頃。ジウベルト・ジウ(ジルベルト・ジル)、ミウトン(ミルトン)・ナシメント、エドゥ・ロボ、トルクアット・ネット、シコ・ブアルキ、マルコス・ヴァーリ、カエターノ・ヴェローゾなど、当時の新進気鋭作家の曲を多く取り上げていることでも知られる作品です。
 フランシス・ハイミ=ヴィニシウス・ヂ・モラエス「テレーザ・サービ・サンバール」はうなるホーン・セクションを配したジャズ・サンバ演奏がカッコイイ!
 そんな中、さりげなく収められたピシンギーニャ=ジョアン・ド・バホによるショーロの古典曲「カリニョーゾ」を、エリスは味わい深く歌っています。
また、エドゥ・ロボの「プラ・ヂゼール・アデウス さよならを言うために」は、同リリーズから発売されているエドゥ・ロボ&マリア・ベターニア「エドゥ・ロボ&マリア・ベターニア」ではエドゥ&マリアの歌で聴けます。
 
1 Roda ホーダ(João Augusto/Gilberto Gil)
2 Samba em Paz 平和のサンバ(Caetano Veloso)
3 Pra Dizer Adeus さよならを言うために(Edu Lobo/Torquato Neto)
4 Estatuinha エスタツイーニャ(Gianfrancesco Guamieri)Edu Lobo)
5 Veleiro ヴェレイロ(Edu Lobo/Torquato Neto)
6 Boa Palavra ボア・パラヴラ(Caetano Veloso)
7 Lunik 9 ルーニッキ・ノヴィ(Gilberto Gil)
8 Tem Mais Samba テン・マイス・サンバ(Chico Buarque)
9 Sonho de Maria ソーニョ・ヂ・マリア(Paulo Sergio Valle/Marcos Valle)
10 Tereza Sabe Sambar テレーザ・サービ・サンバール(Francis Hime/Vinicius de Moraes)
11 Carinhoso カリニョーゾ(Pixinguinha/João do Barro)
12 Canção do Sal 塩の歌(Milton Nascimento)  

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2007年04月13日

エドゥ・ロボ&マリア・ベターニア


エドゥ・ロボ&マリア・ベターニア「エドゥ・ロボ&マリア・ベターニア」
ELENCO/ユニバーサル UICU6758(解説/ケペル木村)

「Estrelas Brasileiras ブラジルの星たち」紹介、第3弾はEdu Lobo e Maria Bethânia エドゥ・ロボ・イ・マリア・ベターニアの67年作です。

 このアルバムの制作はエレンコ・レーベル主宰者のアロイージオ・ヂ・オリヴェイラ。
 アロイージオは当初エドゥ・ロボとガウ(ガル)・コスタとのデュエット作品を企画していたのだそうですが、ガウはカエターノ・ヴェローゾとの共演作『ドミンゴ』を少し前にPHILIPSから出したばかり。
 そこでガウに代わるエドゥの相手に選ばれたのが、65年に『マリア・ベターニア』(RCA)を発表していたマリア・ベターニアなのだそうです。
 
 アレンジはマエストロ・リンドウフォ・ガヤ(Lindolpho Gaya)。演奏はエドゥ、ドリ・カイーミ、ドーリオ(タンバ4)、エヂソン・マシャード。「シランデイロ」をはじめ北東部志向の曲がある一方で「カンデイアス」のようなボサノヴァも聴ける、実に<67年>という時代を感じさせる作品です。
 7曲目の「さよならを言うために」は昨日ご紹介した『エドゥ&トム、トム&エドゥ』にも収録されています。聴き比べてみるのも楽しいですよ。
 ベターニアが歌う「ソ・ミ・フェス・ベン」の歌詞は、エドゥを音楽家への道へ導いたヴィニシウス・ヂ・モライス(モラエス)からのエドゥへの贈り物として知られています。
 グルーヴィ、という点では1曲目の「ウッパ・ネギーニョ」がダントツです。
 聴き所はたくさんある作品ですが、やはりマリアの歌声は素晴らしいです。21歳頃のマリア・ベターニアの、すでに堂々とした歌声にすっかり耳を奪われてしまいます。

1 Upa,Neguinho ウッパ・ネギーニョ(Edu Lobo)
2 Cirandeiro シランデイロ(Edu Lobo e Maria Bethânia)
3 Sinherê シニェレー(Edu Lobo e Maria Bethânia)
4 Lua Nova ルアー・ノヴァ(Edu Lobo)
5 Candeias カンデイアス(Edu Lobo)
6 Borandá ボランダ(Maria Bethânia)
7 Pra Dizer Adeus 
 プラ・ヂゼール・アデウス/さよならを言うために(Edu Lobo e Maria Bethânia)
8 Veleiro ヴァレイロ(Edu Lobo)
9 Só Me Fez Bem ソ・ミ・フェス・ベン(Maria Bethânia)
10 O Tempo E O Rio ウ・テンポ・イ・ウ・ヒオ(Edu Lobo)

  

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2007年04月12日

エドゥ&トム、トム&エドゥ


アントニオ・カルロス・ジョビン&エドゥ・ロボ「エドゥ&トム、トム&エドゥ」
PHILIPS/ユニバーサル UICY-6757

「Estrela Brasileira ブラジルの星たち」紹介、第二弾です。
 今回はトン(トム)・ジョビンことアントニオ・カルロス・ジョビンとエドゥ・ロボの共演作「Edu & Tom , Tom & Edu」。1981年に発表されたアルバムです。

 98年に当時のマーキュリー・ミュージックから国内盤として初めてCD化されたものの、そのときの解説は、作品自体のことにはほとんど触れていないかったし、対訳もなかったので、国内盤として出ている意味はほとんどありませんでした。
 そんなわけで、今回が実質的には初の国内盤と言えます。この度、同シリーズで国内盤として発売された意義は大きいと思います。
 今回の解説はジョビン研究家の岩切直樹氏です。

 元々はプロデューサーのアロイージオ・オリヴェイラがエドゥのソロ・アルバムとして企画していた作品。トンは「プラ・ヂゼール・アデウス(さよならを言うために)」1曲で参加する予定でしたが、この曲のトンのアレンジに感激したエドゥが、さらにトンの参加を要請、最終的には共演作になってしまったのだそうです。
 ヴィオラゥンとピアノと二人の歌声だけで綴られた、美しく、素朴で温かい作品。
 個人的にはワルツの「ショヴェンド・ナ・ホゼイラ(バラに降る雨)」が好きです。

1 Ai,Quem Me Dera アイ・ケン・ミ・デーラ
2 Pra Dizer Adeus プラ・ヂゼール・アデウス さよならを言うために
3 Chovendo Na Roseira ショヴェンド・ナ・ホゼイラ バラに降る雨
4 Moto-Contínuo モット・コンチヌーオ 連続運動
5 Ângela アンジェラ
6 Luíza ルイーザ
7 Canção Do Amanhecer カンサォン・ド・アマニェセール 夜明けの歌
8 Vento Bravo ヴェント・プラーヴォ 暴風
9 É Preciso Dizer Adeus エ・プレシーゾ・ヂゼール・アデウス さよならを言わなきゃならない
10 Canto Triste カント・トリスチ 哀しい歌

  

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2007年04月12日

Vem Sambar Live in Tokyo



今年の5月はブラジル音楽三昧! 在・山梨のブラジル人パゴーヂ・グループ、Vem Sambar ヴェン・サンバールの東京公演も!
5月5日(祝)、Acarajé Tropicanaにて。主催はMangarosaです。

live in Tokyo 2007/05/05
samba - pagode - funk - axé - reggae
two stages 23:30 open
01:15 ~ 02:00 1st Live
02:30 ~ 03:30 2st Live

guest
DJ Mizuyo
DJ Waltinho

 Vem SambarはDudu Salgado ドゥドゥ・サウガド(tan-tan)、Digão ヂガゥン(pandeiro)、William Jp ウィリアン・ジョタペー(vocal, cavaquinho)、Herbert エルベルチ(bateria)、Dieggo ヂエゴ(violão , guitarra)の5人組。

彼らの曲は彼らのサイトで試聴もできます。

www.grupovemsambar.com


Acarajé Tropicana
東京都港区西麻布1-1-1 B1
TEL : 03-3479-4690
FAX: 03-3478-4142
E-MAIL info@tropicana.co.jp
アクセス:
日比谷線六本木駅 2番出口徒歩3分
大江戸線六本木駅 4B出口徒歩3分

http://acarajetropicana.pokebras.jp/
  

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2007年04月09日

ヴィニシウスへのサンバ


ヴィニシウス・ヂ・モライス&トッキーニョ「ヴィニシウスへのサンバ」
PHILIPS/ユニバーサル UICY-6766 

 各方面で話題の、ブラジル音楽の王道名盤CD再発シリーズ「Estrelas Brasileiras ~ブラジルの星たち」がいよいよ先月末から発売開始されました。
 ブラジル音楽の再発はレア・グルーヴ的な視点のものもありましたが、今回のシリーズは重箱の隅をつつくようなレア音源の発掘ではなく、本当にブラジルで多くの人々に愛されている人たちばかりが取りあげられる、とのこと。
 ですから、どの作品も一家に一枚欲しいスタンダード作品ばかりなのです。しかも嬉しい廉価!(第一回発売の10作品は各1800円です)。
 シリーズの作品を順次、ご紹介していきたいと思います。
 
第一回はヴィニシウス・ヂ・モライス(モラエス)&トッキーニョの「ヴィニシウスへのサンバ」。
 “詩人”ヴィニシウス・ヂ・モライスはアントニオ・カルロス・ジョビン、カルロス・リラ、バーデン・パウエルなどとコンビを組んで数々の名曲を生みました。
 ヴィニシウスが50代半ばだった60年代末~70年代初頭、当時20代前半だったシンガー・ソングライター、トッキーニョと意気投合。ふたりは新たにコンビを組んで数々の名曲、名作を残しました。

 「ヴィニシウスへのサンバ(原題「Vinicius de Moraes & Toquinho」)」はヴィニシウスとトッキーニョが1974年に残したアルバムです。
実は個人的にも思い出のある作品で、僕が最初に聴いたヴィニシウス&トッキーニョ・コンビのアルバムがこれでした。
 もう何年も前、ブラジル音楽に興味を持ち始めて中古レコード屋三さんで、わけもわからずあるものをどんどん買って聴いていた中の1枚でした。ブラジル音楽にのめり込むきっかけを作ってくれた作品たちの中の1枚なのです。

 ストリングスやエレピを多用したドリーミィなアレンジ、そのアレンジに負けないドリーミィなメロディ、二人の優しい歌声...。
 1曲目の「コモ・エ・ドゥーロ。トラバリャール」なんかはソフトロックのファンにもアピールしそう! 
国内盤のタイトルにもなっている6曲目(アナログではB面1曲目)の「サンバ・プラ・ヴィニシウス」もエレピがとても気持ちのいいメロウ・サンバ! ヴォーカルは、この曲をトッキーニョと共作しているシコ・ブアルキです。
 他にも、ボサノヴァやメロウ・サンバが満載です。
 ノルデスチのテイストとボサノヴァを融合させた8曲目「セン・メド」も素敵な曲です。

 本作の音楽監督はパウリーニョ・タパジョス。アレンジは、エドゥ・ロボ、フランシス・ハイミ、ゼー・ホベルト(おそらくアジムチ/アジムスのジョゼー・ホベルト・ベルトラミでしょう)。クレジットがないので定かではありませんが、エレピの演奏もゼー・ホベルトではないかと思います。

 また、コーラスで、クアルテート・エン・シーも参加しています。5曲目「カント・エ・コントラポント」のヴォーカルはクアルテート・エン・シーです。

<追記>

 解説はケペル木村氏です。

1 Como É Duro Trabalhar コモ・エ・ドゥーロ・トラバリャール
2 Samba da Volta サンバ・ダ・ヴォウタ
3 A Carta Que Não Foi Mandada ア・カルタ・ナォン・フォイ・マンダーダ(届かなかった手紙)
4 Triste Sertão トリスチ・セルタゥン
5 carta Ao Tom 74 カルタ・アオ・トン74 (トムへの手紙'74)
6 Canto E Contraponto カント・エ・コントラポント
7 Samba Pra Vinícius サンバ・プラ・ヴィニシウス
8 Sem Medo セン・メド
9 Samba do Jato サンバ・ド・ジャト
10 As Cores de Abril アズ・コーリス・ヂ・アブリウ(4月の色)
11 Tudo na Mais Santa Paz トゥード・ナ・マイス・サンタ・パス
  

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2007年04月08日

サンバ・ナ・アレアレア



Feliz Páscoa!!!!!

話題はパスコアとは関係ありませんが、挨拶は挨拶ということで。

4月の間、毎週金曜、立川の駅ビル「アレアレア」でサンバ・ショウを開催中。
近所の方は足を運んでみてはいかがでしょう。

詳しい出演者の名前が記されていませんが、HPの写真を見る限りではダミオン先生も出演するようですね。
http://www.arearea.co.jp/event_info/2007/03/_in_4.html

>>HPより
本場ブラジルのミュージシャンによるサンバやボサノヴァなどの生演奏やダンサーによるショーをお楽しみいただけます。

日時:4月より毎週金曜日
19:00、20:00、21:00、22:00の各30分4ステージ

場所:「アレアレア2」3階 イベント広場
入場無料  

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2007年04月05日

Airto e Flora



  「ミュージック・エア」(スカパー271ch、ケーブルなど)の「Lucy's Room」、今週はアイルト(アイアート)・モレイラ&フローラ・プリン(プリム)のインタヴューです。

4/5(木) 11:00
4/6(金) 24:30
4/7(土) 12:00
4/7(土) 16:30
4/8(日) 17:30
4/8(日) 24:00

http://www.musicair.co.jp/program/lucy/
  

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2007年02月22日

Beija-Flor É Campeã no Rio


globoの発表より

 2007年、ヒオ(リオ)のカルナヴァウ(カーニバル)栄冠は「アフリカ」をテーマにしたBeija-Flor ベイジャ・フロールに!
  

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2007年02月21日

ベッチ、ご立腹


この時点では機嫌よさそうでした...

今回のカルナヴァウでもさまざまな出来事がありましたが、ベッチ・カルヴァーリョがマンゲイラのヂスフィーリに参加しなかった、というのも話題になっています。

 マンゲイラの行進が始まろうとしていた、日本時間の19日の10:40頃。ベッチが背中の痛みを訴えてヂスフィーリではカーホ(アレゴリア)に乗せて欲しいと頼んだところ断られて、今年は出場しない、というニュースはすでに流れていました。

 ところがテレビ中継(グローボ・インターナショナル。スカパー334ch)でヂスフィーリのスタート間際、サプカイ通りにベッチの姿が。そこでは、「カーホに乗るんだけど、どのカーホかはまだわからない」と、ニコニコしながら答えていました(写真上)。

 結局、参加することになったのかー、と思ってたら、結果的にはやはりベッチは出場せず。

 ベッチはヂスフィーリ終了後の中継で、マイクに囲まれていました。ご立腹の様子。
 
 
 グローボのサイト記事によれば、どうやら、ベッチがカーホに乗ることを断られたという報道のあと、やっぱり乗せてあげようか的な話も出て、とりあえずサンバドローモに来たらプレジデンチに「乗れると思うよ」みたいに言われて、どれになるかわからないからって待たされて、その後実際、カーホのひとつにとりあえず乗ったんだけど、そこでダメだって言われて下ろされて、結局乗れなかった、というすったもんだがあったようです。
 「ベッチは背中が痛いっていうけどバイーアでは元気だったんだろ?」という声もあるようで...。
 
 ベッチはとりあえず「マンゲイラを嫌いになることはないし、マンゲイラの一員として私は死ぬだろうけど、何人かのジレトールとは関係は良くなくなった」という風におっしゃっているようです。

  

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2007年02月20日

Resultado parcial

グローボの投票ではこうなりました。

Portela 9.7
Mangueira 9.5
Viraduro 9.5
Beija-Flor 9.3
Saigueiro 9.2
Mocidade 9.1
Império Serrano 9.0
Imperatoriz 9.0
Estácio de Sá 8.8
Grande Rio 8.8
Vila Isabel 8.6
Unidos da Tijuca 8.6
Porto da Pedra 8.5  

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2007年02月19日

マリア・ヒタ


マリア・ヒタが参加した、今日の2番手インペリオ・セハーノも堂々たるヂスフィーリでした。


Rainha da Bateriaは
「Páginas da Vida」のドリーニャ、Quitéria Chagas キテリア・シャーガス。

現在はマンゲイラの行進。今年はジャメラゥン(ジャメラォン)は参加していませんが御大の分まで皆、歌いまくっています。

  

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2007年02月19日

Resultado parcial

17-19 サンパウロの結果(TVグローボ)

Império da Casa Verde インペリオ・ダ・カーザ・ヴェルヂ 9.7
Unidos de Vila Maria ウニードス・ヂ・ヴィラ・マリーア 9.7
Mancha Verde マンシャ・ヴェルヂ 9.7
Águia de Ouro アギア・ヂ・オウロ 9.5
Rosas de Ouro ホーザス・ヂ・オウロ 9.3
Acadêmicos do Tucuruvi アカデミコス・ド・トゥクルーヴィ 9.3
Mocidade Alegre モシダーヂ・アレグリ 9.3
X-9 Paulistana シス・ノヴィ・パウリスターナ 9.2
Nenê de Vila Matilde ネネ・ヂ・ヴィラ・マチウヂ 9.2
Vai-Vai ヴァイ=ヴァイ 9.2
Unidos do Peruche ウニードス・ド・ペルーシ 9.1
Tom Maior  トン・マイオール 8.9
Perola Negra ペローラ・ネグラ 8.6
Imperador do Ipiranga インペラドール・ド・イピランガ 8.5  

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